【書評】堀江貴文著 すべての教育は「洗脳」である レビュー

今回ご紹介するのは堀江貴文著、『すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ (光文社新書)』。

オススメ度:★★★★☆

学校教育が何を目的としているのかを知ることが出来ます。

堀江さんの本を読んだりメルマガで情報を得ても一歩踏み出す勇気がない方へ向けた本なので、「どうせまた同じような事を書いてるんでしょ」とか思わずに読んで頂きたいです。

少し前に読んでいたけどレビューするのを忘れていたので改めてレビューします。

先日出版された『多動力』の売れ行きが好調みたいなので、関連書籍として本書の注目度もアップしそうなので頑張って書きます😊

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基本的なメッセージは多動力とも共通している。

基本的に、堀江さんの本は堀江さんへのインタビューをまとめたものなので、多動力の直前に出版された本書との内容の違いは少ないです。

切り口が違うだけです。

でも素材が同じでも切り方や調理方法を変えれば全く違う料理が出来ます。

「すぐやれない洗脳」を解く本

堀江さんのメッセージとしてよく目にするのが「とにかく行動しろ」というもの。

「やりたいけどやれない」は「本当はやりたくないんでしょ」という事。

しかし、すぐやれない理由に、学校教育で受けた洗脳があると気づき、この本を書いたそうです。

つまり、洗脳を解くための本です。

「洗脳を解く」というのは、方法論としては「別の洗脳をする」という事なんですが、特定のだれか(この場合は国家)にとって都合の良い洗脳が問題なのであって、そういう意味では「解く」と表現して差し支えないと思います。

本書は洗脳によるブレーキを外すための本であり、『多動力』を読んで一歩を踏み出そうとしている方の助けにもなります。

GとLとN

本書を読んでとにかく1番印象に残ったのが、『N幻想』『G人材』『L人材』という概念です。

『N幻想』とは、国家という虚構に囚われている状態のこと。

国家が虚構という考え方はサピエンス全史を読むと理解が深まります。

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そして、『L人材』と『G人材』の違いがなかなか難しかったので、ここでまとめてみましょう。

まずはGとLとNそれぞれの理解を助けてくれる部分を簡単にまとめて集めてみます。

「これからN幻想は崩壊し、人々は生まれた国や住む地域に関係なく、G(グローバル)とL(ローカル)に別れる」

「G人材はN幻想を持っていない」

「L人材はまだN幻想から解き放たれてはいない」

「GとLを分けるのは富の量ではなく、上下関係にはない」

「L人材は保守的な人が多い」

「地方の居心地の良さはその地方の税収ではなく地方交付税交付金によって成り立っている」

「G人材の最大の特徴はインターネットがもたらした『所有からの解放』にある」

「GにもLにも行けなかった人はN人材になる」

「N人材は仮想敵がいないと生きられない」

まず、G人材はインターネットの力を駆使して所有から解放され、住む場所に囚われずに世界中の情報や物に自由にアクセスする人々だと理解出来ます。

しかし、LとNの解釈が少し難しく、「L人材はN幻想から解き放たれていない」「GにもLにも行けなっかった人はN人材になる」の2つの文章をよく読む必要があります。

ここから分かるのは、N人材もL人材もN幻想に囚われているという点では同じで、L人材は地元の仲間同士で十分幸せになれるのに対し、N人材は「国家」対「国家」という様に、仮想敵を作らないと目標を持って生きていけないという事。

ISのテロリストのように、危険な思想に染まってしまう可能性もあるのがN人材ということです。

学校はN人材養成機関

本書が解こうとしている教育による洗脳とは、まさに「N人材」を育てる事を目標としており、国家の安全を脅かすテロリストがその教育によって育てられているというのは皮肉な話ですね。

すべての教育は「洗脳」である~21世紀の脱・学校論~ (光文社新書)