【書評】堀江貴文著 多動力 レビュー

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今回は堀江貴文著、『多動力 (NewsPicks Book) 』をご紹介します。

オススメ度:★★★★☆

本書の中にも書いてありますが、これまでの発言をまとめた「本音で生きる」が大ベストセラーになったことで、気合を入れて書いた本よりもそれほど手間や時間をかけなくても売れる本が作れる、むしろ、分かりやすいまとめ本の方が売れやすいと分かったという堀江氏。

そんな彼が、「渾身の力で書いた」と語る本作は気合が入りすぎて売れない本なのでしょうか?

おそらくその心配は無用でしょう。

この本はNewsPicksアカデミアという月額サービスと連動した本となっていて、まず、そちらの会員には全員に配布されます。

まずはそのアカデミア会員や、会員には入れなかったけど本は気になるという人が読み、ネット上での発言力が比較的強い彼らの口コミにより、順調に売り上げを伸ばしていくと思われます。

ボリューム不足は否めませんが、実際にどういう行動に移したら良いかまでフォローされている親切な本なので、全ての章を噛み砕いてしっかり行動して頂きたいです。

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多動力って何?

まず目を引くのがこのタイトル、「多動力」。

完全な造語ではありますが、堀江氏のメルマガや本で彼の言動に触れている方にはピンとくるはずです。

イーロン・マスクの有名な逸話として知られる、彼が多動で落ち着いて服を着ることも出来ないというもの。

やりたいことが次々に頭に浮かんできてしまい、いつまでたっても服を着れないという、「本当かよ」と言いたくなるようなエピソードです。

このように、多動というとどうもネガティブなイメージが付きまといます。

特に日本では学生の頃から同じ姿勢を長時間維持することを強要するような場面もあり、落ち着いているのは良いことという風潮が根強くあります。

しかし、これからの時代には多動を力に変える、多動力こそが重要なのだというのです。

本作では、「多動力とは何か」「なぜこれからの時代は多動力が重要なのか」を意識しながら読み進めることでより理解が深まるはずです。

堀江本中級編

先ほど時間をかけずに生まれたベストセラーまとめ本としてあげた「本音で生きる」が堀江本の初級編だとすれば、本作は中級編といったところでしょうか。

堀江さんの本をほとんど読んでいる私でも、後半は新鮮な気持ちで読めました。

NewsPicksアカデミアのテーマでもある、教養について触れられている部分は特に良い言葉がたくさんありました。

中でも、

骨格となる基礎教養と知識さえ身につけておけば、あとは「検索する力」「質問する力」さえあれば、いくらでも新しい知識を補完していける。

引用元:多動力 (NewsPicks Book)

という部分は、まさにインターネット時代に教養の重要性が増した事をわかりやすく表現してくれています。

人間の知を一本の木に見立てた場合、枝葉に当たる情報にはいつでもインターネットでアクセスできるのでそこに無駄な時間をかけず、教養によってしっかりとした幹を作るべきだという事です。

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多動力を発揮するためのマインドセット

本書の最後の章は「最強メンタルの育てかた」。

ここまで読んできて、多動力の正体が掴めて、頭ではよく理解できたとしても、今から何かしらの行動に移せる人は残念ながらごくわずかです。

何より、今回のテーマ「多動力」を発揮するということは、冒頭に取り上げたイーロン・マスクの例のように、はたから見るとただの変なやつ、ということになり兼ねません。

変な奴と思われて今まで自分が作り上げてきたイメージが崩壊するのが怖いという人は、結局一歩も踏み出すことは出来ないでしょう。

この章には『資産が人をダメにする』というセンテンスがあります。

資産や資格を持っているせいで、それに縛られてやりたいことができない、というものです。

「土地があるから」「資格があるから」を起点にしてやることを考えるから楽しくないんですね。

私自身、仮想通貨に少し投資したりして周りの人の言動を見ていて、「今目の前に何があるか」よりも「失ったもの」や「手に入らなかったもの」に執着する傾向が強い人が多いことに気づきました。

多分資産や資格にこだわる人も一緒で、今目の前にあるやりたいことやチャンスに取り組む意欲よりも、せっかく手に入れた資産や資格を手放したくないという気持ちが強いのでしょう。

そして、こういう人は必ずと言っていいほど今あるチャンスを逃します。

この辺は嫌われる勇気を読むとさらに理解が深まるかもしれません。

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自分のイメージを壊したくないという人もこういうメンタリティじゃないかな?と思います。

そこで私から一言。

「誰もお前なんか見てねぇよ!」

多動力 (NewsPicks Book)

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