【要約】集合的無知をもたらす社会的証明 影響力の武器 第4章 まとめ

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前回の記事:【要約】コミットメントは慎重に。 影響力の武器 第3章 まとめ

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』第4章の要約。

社会的証明のもたらす悪影響は、必ずしも悪意のある相手によってもたらされる訳ではない。

特にこの章を読んで興味深かったのは「集合的無知」である。

普段は便利な判断力の自動操縦をオフにする事の重要性が学べる。

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社会的証明の力は笑い声から集団自殺にまで及ぶ。

この章で取り上げられる「社会的証明の原理」とは、人がある状況でどう振る舞うかを決める時に、他の人々の振る舞いに大きく影響される、という事である。

まず、冒頭では、テレビのバラエティ番組での笑い声を取り上げる。

誰しも経験があるだろうが、観客や撮影スタッフのものと偽装した笑い声を付け足す事によって、それにつられて笑ってしまうというものである。

そして、なにより重要なのは、それらが作られた笑い声だと分かっていても大きな影響を受けてしまう点である。

また、社会的証明は、「不確かな状況」で、「自分に似た者」の影響を特に受けやすい。

「不確かな状況」とは、自分の決定を決めかねている時で、そうした時に他者の行動を参考にするのは当然である。

「自分に似た者」とは、参考にする他者は、自分と共通点が多い方がより自分にとって有益性が高いという判断である。

本章で取り上げられる模倣自殺、模倣殺人、集団自殺は、どれもこの2つの要素が合わさる事で、社会的証明が人の命を奪うほどの力を発揮したケースである。

手強い社会的証明の影響からの防衛法

防衛法の1つめは、明らかに偽造された社会的証明に敏感に反応する事である。

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冒頭のテレビ番組の笑い声の様に、作り物だと分かっていても反応してしまうほど強力なので、意識的に影響力による自動操縦をオフにする必要がある。

また、そういった方法で我々に物を売りつけようとする会社の製品を買うべきではないし、時にはもっと具体的な行動で反対の声を上げるべきだ。

もう1つの方法は、社会的証明以外の他の判断基準に照らし合わせて今の状況を見渡してみる事である。

と言うのも、故意に偽造した社会的証明で我々をコントロールしようとしている場合だけではなく、大都会の大勢の人々の目前で起きた殺人事件で「誰かが通報しているだろう」「みんなが無反応だと言う事は大した事ではないのだろう」という社会的証明の誤反応により最悪の事態になってしまったように、悪意がなくても誤った方向に導かれる事があるからだ。

そうした場合、社会的証拠から一旦距離を置い、自分の目で周りも見る事が大切である。

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか

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