超ホモ・サピエンスの出現 サピエンス全史 第20章 読書ノート

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幸せになる方法 サピエンス全史 第19章 読書ノート

サピエンス全史』最終章、第20章のまとめ。

この章では、生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学の3つの観点から、超ホモ・サピエンスと呼べる次世代の生命体について考える。

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遺伝子操作により神の領域に足を踏み入れた生物工学

まずは生物工学である。

他の2つに比べ、神の所業と呼べる物に最も近いのがこの分野と言えるだろう。

思い通りの設計図を元に生命を生み出す事が出来るのだから。

そういった意味で、これまでも行われてきた去勢や交配とは全く意味が異なる。

ただし、現状では倫理的な観点から、遺伝子工学の活躍の場は限られている。

しかし、それが病気の治療のために使われるのであれば誰も止めることなど出来ない。

つまり、倫理によるブレーキは限定的であり、長続きはしないだろう。

となれば、そう遠くないうちに不老不死も実現する可能性がある。

身体障害者から始まる、サイボーグ化

次はサイボーグ工学である。

こちらはもっと分かりやすく、義手義足やメガネなどの延長として進化していくため、遺伝子工学に比べ、抵抗ははるかに少ないはずだ。

身体の一部が欠損して不便な生活を余儀なくされている人に我慢しろと言える者は居ない。

今や、脳からの信号で動く義手もある。

インターネットに接続されたスマホやPCもある意味では脳の拡張である。

ブレーキの効きにくいこの分野では、コンピュータを脳に繋いだ新人類が登場する可能性を秘めている。

二進数の生命体

そして最後はコンピュータウイルスやAIなどの「完全に非有機的な存在」である。

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コンピュータが心を持てるのなら、人間の脳のバックアップを取ることも出来るようになるのだろうか。

そして、コンピュータの中の脳が他のコンピュータとインターネットで繋がると何が起きるのだろうか。

特異点(シンギュラリティ)

上に挙げたような、人類という概念が根本から変わってしまいかねないような事を筆者はビッグバンを例に挙げて説明している。

ビッグバンを特異点として、それ以前の世界には全く意味がない。

それと同じく、全く新しい生命体にとって、今の我々の文明や感情などは全く意味を待たなくなるのである。

ただ、こういった現在ある技術の延長として未来を想像してもその通りになる事はまずないだろう。

本書では、原子力時代の幕開けの際や、スプートニクやアポロの宇宙への挑戦の際に誰もが思い描いたであろう未来はほとんど実現しておらず、その一方でだれも予想だにしなかっただろうインターネットは広く普及している事を例に挙げている。

超ホモ・サピエンスは想像を絶する存在であり、その出現の過程も想像もつかないものになるのだろう。

サピエンス全史

iBooks版

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 – ユヴァル・ノア・ハラリ & 柴田裕之

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