幸せになる方法 サピエンス全史 第19章 読書ノート

サピエンス全史』第19章の読書ノート。

文明と幸福の関係

この章では、個人の幸福にスポットライトを当てる。

認知革命、農業革命、科学革命と、文明の発展という客観的な繁栄と、「主観的厚生」である幸福が結びつかないというのは、農業革命の所でも見てきた通りである。

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まず、大前提として、種としての繁栄と個人の幸福には全く繋がりはない。

科学革命と帝国主義による大発展も、アメリカ先住民やアフリカ人、アボリジニたちにとっては不幸そのものである。

幸福になる方法とは?

上で述べたような、農業革命における搾取される農民たちや、科学革命に置ける先住民たちが不幸と言うのは分かるが、彼らと比べ物にならないほど命の危険が少なく平均寿命も伸びた現代人も決して幸せを噛み締めながら生きている訳ではない。

主観的厚生を測るには、期待との差という見方が欠かせない。

つまり、比較対象が大きな意味を持つ事になる。

飢餓や疫病や暴力によって命を落とす事に怯え続けた祖先たちよりも、経済的に豊かで自由な他国民や、テレビやフェイスブックで目にするスターたちと比較してしまうために現代でも常に不満が付きまとうのである。

では、幸せになるためにはどうすれば良いのか。

これまで見てきた通り、科学技術がいくら発達してもそれによって個人の幸福感が増す事はなさそうである。

それを解決する鍵は、宗教や心理学、哲学にあるのではないだろうか。

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