世界統一を実現した3つの要因 サピエンス全史 第9章 読書ノート

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差別と虚構の関係 サピエンス全史 第8章 読書ノート

サピエンス全史』第9章の読書ノート。

この章では、人類社会が統一へ向かっていく様子をマクロな視点で掴み、その方向へ向かい、実現させた要因について見ていく。

この後の章へ繋がるイメージを掴むための重要な章である。

文化はかわっていくもの

本章は認知革命、農業革命を通じて生まれた概念、「文化」について語られる。

まず、重要なのは、文化は常に形を変えていくという事である。

すでに途絶えてしまった文化を後世から振り返って「こういう文化だった」という分には全く問題ないが、現在進行している文化については不適切である。

現に、今の日本でも常々言われる「最近の若者は・・・」とか「若者の〇〇離れ」というもの。

これは、単純に文化の変化を意味している。インターネットによってグローバル化が加速した現代では、文化の変化のスピードも目まぐるしく、それについて行けない世代が居るのは止むを得ない。

特に、言語の面ではこれからさらに目に見え耳に聴こえる形で大きく変化するだろう。

そして、そのように、2つの異なる原則の間で揺れている部分を見ることでその文化をよく知ることが出来ると本書では語られている。

つまり、先ほど挙げたような現代日本の若者批判も、あって然るべきで、そこに着目する事で日本の文化に今何が起きているのかが見えてくるのである。

統一へ向かい、実現させた3つの要因

放っておいても変化する文化だが、最も激しく変わるのは、他の文化を吸収したりされたりする時である。

そして、マクロな視点で見れば、常に人間の社会は統一の方向へ向かって進み続けて来た。

その原動力であり可能にした要因が3つ挙げられる。

いずれも、膨大な数の人類や社会を1つのものとしてまとめるのに必須なものだった。

それは貨幣、帝国、宗教である。

次の章はこのうち、現代を生きる我々にとっても最も身近な貨幣にフォーカスして見ていく。

サピエンス全史

iBooks版

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福 – ユヴァル・ノア・ハラリ & 柴田裕之

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