サピエンス全史 読書ノート 第3章

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前回の記事:ホモ・サピエンス飛躍の秘密は虚構にあった。 サピエンス全史読書ノート 第2章

第3章では、サピエンスが狩猟採集民だった時代の暮らしについて描かれる。

この章も相変わらず想像力をビシビシ刺激してくれるのでとても楽しんで読めた。

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我々サピエンスの体に今も流れる狩猟採集民の血

まず、なにより重要なのは、今現在生きているサピエンスである我々の心身にも、この10万年以上に及ぶ狩猟採集民時代の特徴が残されている可能性が高いという事である。

なぜなら、農耕を始めたのがほんの一万年前、現代人の様な労働を始めたのはわずか200年前であり、この急激な変化にサピエンスが適応出来ていないからである。

特に、高カロリーの食品をむさぼり食べる『大食い遺伝子』や、現代の核家族に多く見られる不倫や離婚の原因が、狩猟採集民時代の習慣や心身構造によるものだというのは実に興味深い。

しかし、それが事実かどうかを調べる術がないのもまた現実なのである。

狩猟採集民として住居を頻繁に変えながら生活していたミニマリストたちの所持品や化石からどのような生活を送っていたのかを予想するのが極めて難しいうえに、狩猟採集民の特性として、周りの環境により生活スタイルが大きく左右されるからである。

つまり、同じ時代に生きたホモ・サピエンスたちが一律に同じような家族構成や食生活を営んでいたわけではないのだ。

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サピエンスの闘いは神々の代理戦争

ただ、この頃にはすでに虚構を信じる力を持っていたサピエンスは、それぞれの集団毎に異なる神を信仰していた可能性は高く、お互いの神の正当性をかけて殺し合いを伴う激しい闘いを繰り広げた事は想像に難くない。

または、親和性の高い神同士なら異なる部族同士が手を結ぶ事もあっただろう。

狩猟採集民の集団の勢力図は、そのまま信仰する神の闘いの勢力図だったわけだ。

そうして、闘いに強い部族の信仰する神や、多くの人に信仰されやすい分かりやすい神がどんどん力をつけていったのではないだろうか。

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

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