言語の進化 サピエンス全史 第7章 読書ノート

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サピエンス全史』第7章の読書ノートである。

この章ではコンピュータや人工知能についても言及されており、現代を生きる我々にも通じるとても刺激的な内容であった。

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書記体系の進化

紀元前3500年から紀元前3000年の間に古代シュメール人が生み出したと言われる書記体系は人間の脳が最も不得意とする部分、膨大な量の数値を記録するために使われた。

農業革命により激増した住民や収穫量、税収の記録が、個人の記憶だけでは追いつかなくなったからだろう。

シュメール人が使っていた6と10に基づく記数法が時間や角度などに今もまだ痕跡を残しているというのは面白い。

この頃の文字、というより記号は物語を残すような力はなく、必要に迫られた実用の記録を残す事に特化した「不完全な書記体系」だった。

数値以外を記録出来る、「完全な書記体系」は、紀元前3000年から紀元前2500年にかけて生まれたメソポタミア人の楔形文字やエジプト人の象形文字である。

これらの発明により、物語や歴史を残す事が可能になった。

しかし、膨大な記録はそれだけでは何の意味も持たない。

効率的に検索出来るような方法とセットで発達したはずである。

だが、これは記録方法を生み出すよりもはるかに難しく、膨大な情報の取り扱いには現代でも課題が残っているほどである。

最先端の言語、コンピュータにも通じるアラビア数字

現代を生きる我々にとっても身近で、これからも最も重要になる言語がアラビア数字数字である。

コンピュータはその中でも0と1しか必要としない。

人間が発した言葉や入力した文字は一旦その0と1の情報に置きかえられ、受け取る人間が理解出来る形に再変換される。

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こうした事から、異なった言語同士の翻訳はコンピュータの得意とする分野である事が分かる。その結果が人間にとって分かりやすいかどうかは別だが。

この構図からいくと、もっとも進化した言語はコンピュータが扱う2進法という見方が出来る。

そして、人工知能により、情報の検索もコンピュータが代行してくれるようになっている。

以上のことから、これからを生きる人類がもっとも学ぶべき言語は外国語よりも、コンピュータに通じる言語と言えるだろう。

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