虚構と現実 過去と未来が渾然となった小説。 堀江貴文 著 錬金 感想

今回読んだのは堀江貴文氏の新作小説『錬金』である。

本作のあとがきによると3部作の3作目で、ひとまずの完結となるらしい。

元々ノンフィクション向けの題材を途中でフィクションに切り替えたとの事で、元ネタが分かりやすいネーミングと相まってノンフィクションとしても充分楽しめる作品である。

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色んな要素が渾然となった作品

ノンフィクション的な部分と完全フィクションな部分、タイムスリップ先の過去の世界でのパソコン黎明期の先人たちのエピソードと堀江貴文氏が提唱する未来像。

これらの要素が渾然となっているところがこの作品の個性であり魅力である。

特に冒頭で登場するパラレルワールドの2017年の様子は堀江氏が日頃から色んな所で口にしている未来予想が含まれており、堀江氏の頭の中のイメージの共有といった感じで興味深い。

特に、自動運転のパーソナルモビリティは連日報道される痛ましい交通事故を減らすためにもいち早く実現して欲しいと願う。

Team錬金とは何か?

表紙の著者名の下に付け加えられた「Team錬金」の文字。

これはHIU(堀江貴文イノベーション大学校)のメンバーを含む、本作の制作チームの名称である。

おそらく、前作「成金」のカバーイラストを手掛けた漫画家佐藤秀峰氏によるゴーストライター騒動を受けてのものであろう。

あくまで小説という括りで見れば著者が1人で書くというのが当たり前な世界だからこそ問題になったのかもしれないが、私個人的には作るのに何人が携わっていようが、本人が書いてなかろうが全く気にならない。

結果的に今作のカバーイラストは他の方の物に変わっているが、これはこれで味があって良いと思う。

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錬金

IT黎明期の偉人たちから学べる事

分かりやすい偽名というオブラートに包まれた過去の偉人たちのエピソードや発言から学ぶ事は多い。

なにより、まだまだ社会のほとんどの人がパソコンなんておもちゃだと思っていたような時代に、その可能性に気付くどころか信じてとことん突っ走れるような人だけが、その世界の神になって後々の世代まで強い影響を与える事が出来るようになるという事だ。

これからの時代にもこういう新しいチャンスはあるはずだが、それに気付いてフルアクセルで突っ走っている人たちの中からその世界の神が生まれる可能性が高い。

過去作も読もう!

3部作でストーリーは完全に続いているので、少なくとも1作目の『拝金』だけでも読んでおいて欲しい。

Kindle版がお手頃な価格で楽しめるのでオススメ!

拝金

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